他人の為につかった時間の割合
大学時代の部活で主将だった後輩が40歳を過ぎて結婚した。
当時の後輩たちが東京で集まり、祝うことの報告を受けたのだが、
ふと自分もお祝いの場に行きたくなり、急遽とんぼ返りで上京することにした。
今は静岡で生活しているという二人。
話題にでた、なれそめが素晴らしい。
奥さんは
「東京で長年暮らしていた。この先も一人でいいと思っていたけど、
何だか楽しい人に出会ってしまった。この人といたら人生楽しそうだ」と。
「人生楽しそうだ」
人は、将来の状態、ビジョンが描けたら、行動に移しだす。
一番大切なことを思い出させてもらった感じがする。
さて、この日は祝いの場であったが、
部活での同じ目標、当時苦楽を共にした4世代が集まっていたので、
話題は、セレクション、予選、インカレ団体戦と、それぞれの思惑、苦労話が主になった。
当時、我々の最終目標は「インカレ団体戦日本一」30年近く経っても、変わらない。
「おれはあの時、もうこの部はまとめれないと思った」
「あの時、本気で辞めようかと思った」
「あの時、支えてくれたから、何とか持ちこたえれた」
「自分が出場するより、部のためだと思った」
自分が最高学年だった1996年の年は、
当時、これまで史上でもっとも優勝候補と言われ、2位に終わった。
その時1年生だった後輩たちが、会場での我々の無念の涙をみて、
「先輩たちが負けた状態みて、ぼくら頑張りましたよ」と、今でも言ってくれる。
そして、その後輩が育てた後輩たちが、初めて母校を優勝に導いてくれた。
15年も昔のことになるが、自分が優勝することよりも、嬉しかった記憶がある。
この日も、昔話を聞いていると、
当時の僕たちは
「だれかの為に成し得たい」
が原動力にになっていたのだと思う。
それは、
目の前でいつも助けてくれた同僚だったのか。
日が暮れても教えてくれた先輩だったのか。
見たこともないけど、築いてくれていた歴代の先輩だったのか。
ふと、10年前に教わった言葉を思い出した。
「人生の幸せは、他人のために使った時間に比例する」
また、
「人生は、他人のために時間を使った人の方が成功している」と。
この日に再会した同期や後輩は皆40歳過ぎ。
日本や海外の企業で立派な要職に就き、
大きく活躍している。