職人の腕が光る、階段の手スリ増設【大工、造作、交野・枚方・寝屋川】
右と左、どっちが新しくて古いかわかりますか?
こんにちは!
妙見桜並木通り、㈱さくらの多田です。
住宅アドバイザー多田
「うちの階段の手スリ、片方しかないし、こっち側もほしいねん」
実はSさま邸の木製手スリは、左側しかついていませんでした。
奥さまが右手を骨折され、左手で手スリを頼って2階から下りる時、
めっちゃ怖くなったのがきっかけです。
実際に僕も階段を上ってみたら、最上段の一歩手前で手スリが終わっていて、
降りる時には支えが全然なく、さらに右手が不自由だったらとても不安やと思いました。
「でもこっちだけ新品になったら浮くやろ?玄関から階段が丸見えやからイヤやねん・・・
同じデザインの手スリてあるのん?」とかなり心配なようす。
先ず、僕は既製品や材料を調べました。でも結局なかったんです。
そこでウチの大工職人の坂本さんに相談したら、当時の大工さんの手作りだとわかりました。
坂本さんに教えてもらったのですが、この木材は最近ではあまり使わなくなった
当時主流の『ラワン材』で作られた手スリでした。
「似たような材料があるから、まかせてください」と坂本さん!
今回はメルサワ材(南洋材)を使用することに。
そしてご覧のとおり、全く違和感なく完成!
さっそくSさま邸に馴染んだ新しい右側の手スリが完成です。
奥さまの右手はまだ完治してませんが、これで階段の上り下りは安心!
しかもイメージ通りに仕上がって。もちろん、とても喜んでいただきました。
みごと「困った」のお役にたてる職人さん!
スゴイなと思います。
なぜあまり使わなくなったのか、気になったので調べてみました!
ベニア板といえばラワン材。年輪が無く狂いにくい材料で、
戦後復旧や高度成長期の時代に国策として、大量供給できる木材の輸入により、
日本の森林資源の温存と住宅需給の改善を図られました。
でも無計画に大量伐採したので、特にフィリピンでは国土の70%もあった森林率が
今では22%といわれ、ほぼ枯渇状態。
その後はボルネオ産に移行し、インドネシア政府は森林消失の危機感から
原木の輸出を大幅に制限しました。
そのため供給量が激減し価格が急騰したのです。
木は数十年かけて育ち、森の再生は百年かかるそうです。
現在の国産供給は少しずつ上向いてきていますが、今でも建築用木材の75%が外材らしく、
利用する側のモラルをちょっと考えさせられました。
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