障がい者福祉 グループホーム事業開始
来年の1月1日より、さくらで新しい事業を始めることになりました。
『障がい者グループホーム(共同生活支援事業)』です。
なぜさくらが障がい者グループホームを行うの?!
とよく聞かれますが、
「おうち困ったさくら」は、地域で困っている方々の解決を行うので、
リフォーム工事、家電の販売だけでなく、
時代情勢に必要なことをできる限り、事業として行っていきたいと思っていました。
地域の方々の趣味のつながりを促す「ちょっこり倶楽部」「ちょっこりスペース」
また、15年以上続けてきている地域の方々の交流の場「さくらまつり」
少年スポーツ団体への支援、大会の協賛も、「地域の困った人々」のニーズから初めていきました。
現場では、見えないところで、
「介護」「PCサポート」「見守り」「買い物」なども、本業と同様に受けさせて頂いています。
さて、その中で「グループホーム」については、
開始しようと思ったのに、二つ理由がありました。
一つ目は、
1.私たちの地域にも、障がいの方、同居の方、お困りの方がたくさんいた。
ことが事業を通じて分かりました。
おうちに上がることが多い私たちは、親御さんと同居されている障がい者の方々を時々目にしました。
長いお付き合いのある親御さんが、
「わたしたちが亡くなったら、一人で生活はできるのだろうか」と。
日本社会の問題、老老介護、「8050問題」と同じように、
高齢の障がい者の方も増えていると聞きました。
2つ目は、調べていくと、実は日本には、障がい者の方が意外に多かった。ということ。
日本で障がい者と言われる方々は936万人。
身体障がい、知的障がい、精神障がい含めて、100人中8人にあたります。
※身体障害者(身体障害児を含む)436万人、知的障害者(知的障害児を含む。)108万、
精神障害者392万人(厚生労働省の『障害者白書』)
また、調べていくと、障がい者の世界では、
「地域連携」といった私たちが地元で行ってきた考え方と近いものがあることもわかりました。
日本の障がい者に向けた国の施策も2018年から大きく変わったようです。
方針は「自立支援」であり、障がい者の方々と地域連携、つまり「地域生活移行」になりました。
つまり、従来のような入所施設(高齢者における特養のような施設)ではなく、
地域に小施設(一戸建て)グループホームへの入居が推進されるようになりました。
障がい者の社会的な地位の変遷は、
はオリンピック、パラリンピックなどの変遷をみてもわかりますが、
私が好きな番組で、NHKの「バリバラ~障がい者情報バラエティー」はご存じですか?
2012年から始まり、障がい者の方の恋愛や、
子育て、生理など、通常の生活をありのまま、面白くバラエティに―にした番組です。
私の人生の中で、世界45か国を訪問してきた原点があるのか、
「多様性」といったキーワードはとても大きいです。
いろんな人種、違った考えをもった人々が共感しあい、
感謝し、尊重し合い、共にこの世に生きている。障がい者の方たちも、そんな感覚でいます。
※バリバラ~障がい者情報バラエティー
チーフプロデューサーを務めている日比野さんはこの企画を立ち上げるに当たり、
障害者の等身大の姿を、どのように伝えるか模索してきた結果、
これまで描かれなかった障害者のエンターテインメント性を打ち出したバラエティーに挑戦することにした」と語り、
障害(者)を笑うのではなく、障害者と一緒に笑いあいながら、バリアフリーを考える番組を目指した。とのこと
世間でも、親戚でも、また家族でも、障がいをもった方は増えてます。
NPOでなく、福祉法人でもない私たちですが、
「困っている方が地域でいて、頼ってもらえるならやってみよう」
民間の立場から、さくらにも「何かできることがあるのでは」とい思い至りました。
未経験である事業のスタートはいつもそんな始まりですが、
地域でのゴールが変わらないさくらにでもできることは何かある気がしています。
施設買取前の「倉治の家」
空き家を買い取りましたので、いらないモノがたくさんありました。片付け中w
1月1日からのスタッフです。
サービス管理責任者の迫田さんと、介護施設での経験がある細川君